いきものブログ

生物や科学関係の記事を気ままに載せます。特に近年大きく変わっているもの中心。

フラミンゴ、ハト、カモノハシ。三種の共通点を挙げよ

ミルクで赤ちゃんを育てる。

  • フラミンゴ: フラミンゴミルクを口移しに子供に与えます。
  • ハト: ピジョンミルクを口移しに与えます。
  • カモノハシ: 乳首はないけど乳腺があり、ミルクを分泌します。

恒温動物である。

  • フラミンゴとハトは鳥類、カモノハシは哺乳類で恒温動物です。

卵を生む。

  • カモノハシは哺乳類ですが卵を生みます。

クチバシがある。

  • カモノハシにはくちばしがあります。(カモノハシを漢字で書くと鴨嘴で文字通りカモのくちばしですが、学名のOrnithorhynchus anatinusも、ギリシャ語の「鳥のくちばし」とラテン語の「カモみたいな」をあわせたものです)

大量絶滅について

昔の知識とだいぶ異なるようなので、メモしておく。
なお主な出典元はこちら。
大量絶滅 - Wikipedia

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昔、恐竜はトカゲだった。今は鳥である。でも不思議はないよね?

そもそもどうして『恐竜』っていうのか?

恐竜を意味する英語の dinosaur って言葉は、もともとギリシャ語の「恐ろしい + トカゲ」から作られた。つまり恐竜とは「おそろしいトカゲ」の直訳だったわけで、これは昭和世代のおっさんたちが子供の頃読んだ本にもそう書かれていた。変温動物で動きが遅く、だけど力強くておそろしい存在。要はゴジラ的なものというか、ゴジラ自体がそういう「でかくてトロい恐竜」の設定から生まれていた。

ところが近年の調査で、これが間違いらしいことがわかってきた。

つまり恐竜は鳥の先祖ということがわかってきたんだな。

ただこの「恐竜実は鳥だった事件」は、個人的には「へええ」と思ったけど、でも不思議ではない。むしろ納得した感が強い。理由をちょっと書こうと思う。

鳥に類似した形態や生活史

昔から恐竜について調べると、あらゆる点に鳥っぽさが溢れていたんだよね。

たとえば営巣。恐竜の巣といわれる痕跡も、そこから推測されていた復元図も、どれもこれも鳥の巣に酷似していたのは偶然なのか?

たとえば骨盤。結論からいうと鳥そっくりの骨盤をもつ鳥盤類は鳥の先祖ではないのだけど(現在、鳥の先祖と言われているのは竜盤類の獣脚目である)、しかし鳥に似た構造をもつ恐竜がかなりの数いたらしいこと。

たとえば羽毛。恐竜の中から鳥が生まれただろうってことは、現世の鳥にウロコをもつ種がいることでも確かだろうとは言われていた。でもじゃあ、いったい歴史のどの時点で鳥は羽毛を獲得したの?って事ですな。

これらの点は子供時代の僕には謎だらけだった。特に恐竜の鳥っぽさは「なんでこんなに鳥っぽいの?」だった。その疑問が近代になって解けたわけで「そうだったのかぁ」とむしろ納得である。

  • 鳥の先祖だから恒温動物だった。
  • 鳥の先祖だから鳥タイプの営巣をした。
  • 鳥が獣毛でなく羽毛をもつのは、恐竜から引き継いだから。

なんてこったい。めちゃめちゃ合理的じゃないか。

走るに適した足

ちなみに、爬虫類一般と恐竜を分ける大きな違いのひとつに「獣っぽい脚」がある。つまり恐竜は、トカゲのように「のたくる」歩行をせず、犬や猫のように走りに適した足を持っていた
これもまた、鳥と共通でしょう?「のたくる」鳥なんていないよね?

わかりにくい動物の違い

karapaia.com

アリゲーターとクロコダイルの違いって子供の頃に読んだけど(正確にいうとさらにガビアル種がいる)けど、牙の違いは知らなかった。勉強になるな!

 

  • 類人猿と猿の違いは、しっぽがない、または痕跡器官となっているのが類人猿ってことか。
  • ミズガメとリクガメにはそもそも一目瞭然の構造の違いがあるよな。
  • トンボとイトトンボの違いは羽根の畳み方だけではないぞ。模様にもトンボ種に必ずあるワンポイントがないし、他にも色々ある。

 

こういう容姿の違いは生活史の違い、あるいは歴史の違いも大きい。

たとえばヤンマ種のトンボは単に大型なだけでない。

オニヤンマなんかは単に網を振り回してもまず捕まらないが、決まった巡回コースをきれいになぞって周回する習慣がある。したがって、オニヤンマをみつけたら彼の巡回コースを見定め、待ち伏せすれば子供でも捕らえられる。

ウナギは大好きだけど、この子たちはダメ?

ウナギは説明いらないくらい有名な魚だけど、実は深海魚に属する魚でもあるんだよね。

上目まで引き出すとカライワシ上目って耳慣れない言葉まで出てしまうのでウナギ目だけでいくと、実は僕らの知ってるウナギの仲間の中に、なかなかにグロい容姿の一族、フウセンウナギの仲間も加わってしまうんだよね。

え、違うだろうって?理由は以下だよ。

ウナギ目 - Wikipedia

また、フウセンウナギ目はウナギ目とは異なる近縁のグループと考えられていたが、1990年代以降のミトコンドリアDNA解析に基づく研究によれば、ウナギ目内部に分岐しウナギ科に近縁である可能性が示唆されている

すごいよね。以下、wikipedia画像なんだけど。

こいつと。

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こいつが近い親戚になんだと。すごいよね。

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肉眼で見るとさらに優美で綺麗だけど、でもこわいのよ

style.nikkei.com

 

昔、石垣島の離島桟橋から海中のミノカサゴを見たことがある。優美なんだけど何か怖いんだよね。

そしてこの印象は間違っていない。ほら。

 ミノカサゴ - Wikipedia

背鰭を中心にを持つ。腹鰭の間にある剣にも気を付けたい。夜行性で、昼間は珊瑚や岩場の影に潜んでいる。そのため、誤って手を伸ばして触れてしまうこともあり得る。優雅に泳ぐさまとは対照的に攻撃的な魚で、ダイビング時の水中撮影などでしつこく追い回すと激昂、人に向かってくることがあるので要注意。刺された場合、激痛を伴って患部が腫脹、人によってはめまい吐き気を起こすことも。

 

ちなみに怖いというと、こっちも怖いよ。

ツノダシ - Wikipedia

リンクに画像がつかないようなので、wikipediaのを別途つけてみる。

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ツノダシは危険な魚じゃないけど、一見すると目がわからないでしょ。

昔のウルトラ怪獣もそうだけど、目がない動物、特に異形は不気味に見えるんだよね。