新生代はどうして第三紀からなの?
これね、疑問だったんです。
新生代を見ると第三紀からになっているけど「ねえねえ、第二紀は?第一紀は?」←(気になって仕方ない子供の図)
で、理由は以下。
そう、実は昔は第二紀、第一紀があったようですね。
第二紀
第二紀(だいにき、Secondary period)は、かつて提唱された地質時代区分である。
1759年、イタリアの地質学者ジョヴァンニ・アルドゥイノが提唱した、第一紀、第二紀、第三紀の3紀(のちに第四紀が加わって4紀となった)のうち1つである。化石が出ない第一紀の次の、化石は出るが現生動物と比べて「洗練されておらず不完全」である時代とされた。
キリスト教的歴史観からは、ノアの大洪水の最中だと考えられた。ただしこれは、アルドゥイノの主張ではない。
現在の地質時代と正確に対応させることは難しいが、おおよそ古生代から中生代に相当する。化石や岩石が放射年代測定などの分類方法によって「古生代の岩石」や「中生代の化石」といった分類がされるようになると、「第二紀」という言葉は死語となっていった。また、アルドゥイノの主張では「化石は出るが現生動物と比べて洗練されておらず不完全」である時代とされたが、これらの化石種の中には現生種の直系の祖先と考えられている種や、現在の「生きている化石」と近縁とされる種も多く発見されている。
第一紀
第一紀(だいいっき、Primary period)は、かつて提唱された地質時代区分である。
1759年、イタリアの地質学者ジョヴァンニ・アルドゥイノが提唱した、第一紀、第二紀、第三紀の3紀(のちに第四紀が加わって4紀となった)のうち1つである。化石が出ない時代と考えられた。しかし、アルドゥイノが第一紀の岩石と主張した岩石の多くは、古生代の火成岩や変成岩で堆積岩がほとんど含まれていなかったため、化石が出ないのは当然であった。
キリスト教的歴史観からは、ノアの大洪水以前の時代と考えられた。ただしこれは、アルドゥイノの主張ではない。また、化石の出ない時代という考えは、現在の先カンブリア時代の概念に近い物であるが、先カンブリア時代の堆積岩からは微化石(微生物の化石)が発見されているため、第一紀の概念を現在の地質時代区分に当て嵌めることは出来ない。
ああなるほど。
確かにこの区分じゃ、今は使えないですねえ。