いきものブログ

生物や科学関係の記事を気ままに載せます。特に近年大きく変わっているもの中心。

鳥は恐竜の仲間。

近年わかった、いろいろな事実を。

主竜類について

爬虫類を知るにはまず『主竜類』について知る必要があるだろう。

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主竜類は現生ではワニ、鳥類、過去においては恐竜に代表される爬虫類の分類群である。現在ではランク無しの分類群とされることが多いが、上目として扱われる場合もある。恐竜およびその先祖を通じて中生代の支配的陸上動物であったため主竜類(Archosaurs、「支配的な爬虫類」を意味するギリシア語に由来)の名がついている。

ここで重要なのは鳥も主竜類、つまり恐竜の仲間だということだ。
彼らは恐竜の生き残りなのである。

ただこれは、前にも書いたけど個人的には驚くにあたらない。
巣の化石などでわかるように彼らの生態も、構造も、とても鳥に酷似した部分が多かったからだ。
羽毛恐竜の発見などは鳥類と恐竜が近い仲間であるという説の後押ししたに過ぎず、多少の系統樹の見直しがあった事を除けば、むしろ古生物学に興味のある人にとっては、革命的というよりも、ひとつの仮説が裏付けられたという印象の方が強いだろう。

この新しい仲間わけにより、以下のことがわかる。

鳥は恐竜の子孫である。

なお、鳥とワニは約2億5千万年前に進化の道が分かれているという。

カメも主竜類である。

カメはトカゲよりもワニに近い。
(トカゲ・ヘビ・ムカシトカゲは鱗竜類であり、そもそも主竜類ですらない)

現世爬虫類を分けると4つのグループに。

以下のようになる。
なお鳥類は竜盤類の恐竜(ティラノサウルスなどの一群)の生き残りであるが、これ自体で大きなグループであり現代の爬虫類とは別枠で考える。

ワニ、カメ、トカゲ(ヘビはトカゲに含まれる)、ムカシトカゲである。

  • カメの立ち位置には現在も論争があるらしい。
  • ワニやカメは主竜類系、トカゲ・ヘビ・ムカシトカゲは鱗竜類系になる。
    • トカゲ、ヘビ、ミミズトカゲはいわゆる有鱗目にあたるが、ムカシトカゲはムカシトカゲ目である。
    • 有鱗目が現在の爬虫類の約95%、7000種を越えている。
      • これは哺乳類の総数を上回っている。

おまけ知識

イグアナは日本にいない事になっているが、小笠原に住み着いている。

なんか、やばい事になってますね。

どんなに多くても50に満たない、それどころか24程度の個体数、しかも50年という短期で、すでに小笠原むけの進化もみられるという。
実はこれ、生物の進化という観点からいうと旧来の理論では「ありえない」事(たとえ侵略的外来種と言えども、種として定着して進化も果たすためにはある程度の個体数がないと難しいと思われてきた。わずかな個体数から繁茂・進化したグリーンアノールの件はこの理論と矛盾する)であり、小笠原へのグリーンアノールの帰化問題は、良くも悪くも非常に驚異的な出来事だと言える。

ただ、私個人的な意見を言わせていただくならば、その旧来の考えこそ、たぶん「進化」という現象を正しく見ていない可能性を考える。
おそらくであるが。
グリーンアノールのように少数だけ見知らぬ環境に孤立した場合、たしかに遺伝子のプール数の少なさからある種の制限がかかる可能性はあるのだろう。
しかし同時に、数が少ないからこそ、本来なら少数派として淘汰されるはずの個体が生き延び、繁殖する事で進化の時計を早回ししてしまう可能性しないだろうか?
門外漢の勝手な物言いかもしれないが、そういう可能性についても、私は考えてしまうのである。



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