いきものブログ

生物や科学関係の記事を気ままに載せます。特に近年大きく変わっているもの中心。

愉快な名前たち。

生き物の現地名っていうのは面白いと相場が決まってるんだ。

クリオネ(Clione)

たとえば『クリオネ』っているだろ?
クリオネギリシャ神話の女神の一柱の名のラテン語形らしい。まぁきれいな名前だけど、クリオネの和名である『ハダカカメガイ(裸亀貝)』を前面に押し出していたら、きっとブームにはならなかったろう。

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ユーグレナ(Euglena)

同様の生き物に『ユーグレナ』がある。
このユーグレナってのはラテン語で、和名は『ミドリムシ』。
こいつは動物でも植物でもあるユニークな原生動物であり実に面白い生き物なのだけど『ミドリムシ』の名前のままだと健康食の分野で人気になったかは微妙だろう。

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まぁ、よくあることだ。

ウーパールーパー

古いところでは『ウーパールーパー』があるが、これはちょっと特殊だ。
というのもウーパールーパーは外国での名前などではなく、実は勝手につけられた商品名にすぎなかったからだ。
彼はいわゆるメキシコサラマンダーのネオテニー(幼態成熟)である。

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フムフムヌクヌクアプアア……?

ちなみに余談だが。
少し前にこんな魚が話題になった。
モンガラカワハギの仲間だが、ハワイ語の名前が可愛いのだ。

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こいつだが、ハワイ語名はなんと『フムフムヌクヌクアプアア(「豚のように鳴く角張った魚」)』である。
愉快な名前だが、たしかにモンガラカワハギの仲間を捉えて驚かすとグーグー鳴くのだ。
ちなみにハワイでは神話にも登場するほど有名で、ハワイ州の州魚にも指定されている。